大学受験

【おすすめ参考書】医学部攻略の数学の使い方を徹底解説レビュー、難易度、レベル、評価、勉強法

2021年2月10日

僕が大学受験において一番時間をかけて、一番得意だった数学

 

ほんっとうにめちゃめちゃな数の参考書、問題集をこなしました

不安な人
やべ、、俺まだあの参考書・問題集やってないけど、大丈夫なんだろうか

みたいにやってない参考書があると不安になるんですよね

 

でも今なら胸を張って言えますが

あっちこっち参考書に手を出すよりも、自分がコレと決めた参考書をやり抜いて完璧にする方が圧倒的に効率がいいです

 

なので、みなさんの参考書選びの一助となるようこの記事では

参考書マニアの僕の典型数学力を盤石のものにしてくれた

 

医学部攻略の数学

 

を紹介したいと思います

 

本記事を読めば、どんな参考書なのか、実際に行った勉強法、その効果が具体的に分かると思います

 

振り返ってみれば、僕が圧倒的な数学力を付けるうえで必要不可欠な参考書だったと確信しているので本当におすすめの参考書です

医学部攻略の数学ってどんな参考書?

 

「医学部攻略の数学」は河合出版から発行されている「Ⅰ・A Ⅱ・B」と「Ⅲ」の二冊で構成されているのA5判サイズの参考書です。

この参考書は大手予備校の河合塾の医学部コースを長年担当している

医学部入試を知り尽くした講師二名によって編集されています

 

因みに僕は浪人時代に河合塾の医学部受験のトップのコース、SOWというところに通っていましたが

そういったところで教えてくれる問題が惜しみなく掲載されている印象です

 

内容、構成は?

医学部攻略の数学は医学部入試で頻出される典型問題を掲載している問題集です

 

皆さんご存じの「チャート式」みたいな感じで

まず問題が掲載されて、

そしてそのページにその問題の取っ掛かりとなる「考え方」が載っています

そのあとに「解答」「解説」「別解」という風に構成されています

 

この問題集の一巻ともいえる「Ⅰ・A」では

皆さんが高校2年生までに学習を終える数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの範囲の

関数と方程式(高次方程式を含む)、三角関数、数列、整数・整式
整式で表された関数の微分積分、ベクトルと平面・空間図形、確率

という分野から出題されています

 

そしてこれが重要なのですが、この問題集では教科書・高校の授業では扱われることがないくせに

医学部入試では頻出する

整式一致の定理、空間の曲面の方程式、特殊な発想が要求される整数の問題や確率の問題
期待値の加法定理、分散の関連問題、2項分布

が含まれています

 

皆さんは、相反方程式、ペル方程式、無限降下法、カタラン数、完全順列と聞いてどのくらい分かりますか?

それがどういうもので、それに関連する頻出問題の例、その解法がすぐに頭に浮かびますか??

(もちろんその名前を憶えていることに意味はありませんが、知っていて損はないです)

 

僕は医学部合格にはこれらの能力が必要不可欠だと思います。

 

この参考書の2巻ともいえる「Ⅱ・B」でも同様に微分積分を中心にそのような問題が掲載されています

 

これは個人的な感想なのですが

この本に掲載されている、微分積分の凸方程式や通過領域やウォリスの公式、直交関数などは

医学部に限らず、難関大学攻略に

 

ぜっっっっっったいに必要だと思います

 

少なくとも知っていて損はない

 

さらに解答の後には「解説」「参考」「発展」と続いて回答に対する補足、ポイントの整理、問題の意味を解説しているのですが

「発展」の部分では問題の背景やその問題と大学以降の数学のとのつながりが述べられています

 

僕の大好きな物理の参考書「理論物理の道標」と似ていますね

そもそも大学入試の問題を作っているのは大学教員なので

大学の内容から高校生の難易度まで下して出しがちなんですよねw

 

理論物理の道標の記事はこちら⇩

【物理で頂点とりたい人へ】理論物理への道標で物理全国一位の具体的な取り方を解説、使い方、レベル、評価、勉強法

受験期では参考書を一つに絞らずなんでもかんでも買ってしまってその全部をやってしまった 受験ではよくないとされている参考書マニアの僕が 数多ある参考書の中で一番、けた外れに勉強した参考書   ...

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「医学部攻略の数学」の問題数

医学部攻略の数学 Ⅰ・A・Ⅱ・B

問題69問
類題69問
合計138問

 

医学部攻略の数学 Ⅲ

問題60問
類題60問
合計120問

 

問題数が多いと感じるかどうかはその人次第だと思いますが

問題の難易度が難易度なので類題も含めて解くと普通にボリューミーです。

 

因みに類題は解くことをおすすめします。

類題はその問題の別のパターンの出題例なのでやるのとやらないので定着率が全く変わってきます

 

「勉強したはずなのに試験で解けなかった」という方は類題を解いてその勉強したことを一般的にする作業を怠っている場合が多いです

 

レベル、対象者、やる時期

レベル

この参考書を一言で言うと

典型問題集の終着点です

 

要は最も難しい典型問題が集められている問題集ということで

普通の典型問題が十全に解けるということが前提となっています

 

なので、まずは普通の典型問題を大体解けるようになってからこの問題集に取り掛かることをおすすめします

普通の典型問題集というと、青チャート、黄チャート、一対一対応の演習とかですかね

マジで数学の参考書はたくさんあるのでほんの代表的数冊のピックアップです

 

この3つでしたら全部やっていますのでわかるのですが(チャートシリーズは白から黒まで全部やっています)

これぐらいのレベルの参考書を一冊終わらせてから取り掛かるのをおすすめします

 

ただこれは長い受験経験に基づく所感なのですが

青チャートでも少々オーバー気味なんですよね

 

それこそ、医学部や難関大学を目指すような受験生の方は

まぁまず間違いなく青チャートに触れると思いますが、

仮に本当に青チャートを完全にものにできたとしたら

もうほとんど受験数学で怖いものなんてないんです

 

じゃあこの医学部攻略の数学はいったい何の意味があるんだ

と思われると思います。

僕が思うにこの問題集は

最後の詰めに使うべきだと思います

 

どういうことかというと、医学部を含む難関大学を目指すような方は

この問題集に取り掛かる前に問題集や予備校などで

医学部攻略の数学に含まれている最難典型問題をいくつか解いていると思います

 

そして入試で出題される典型問題というのは言い換えれば

合格者はほぼほぼ解いてくる、落とせない問題たちです

 

なのでこの問題集を通して医学部を目指す人たちが

入試で落とせない問題を一通り学ぶようにそれらの典型問題を整理する

 

というのがベストな使い方だと思います

対象者

タイトルもそうなっていますし、さんざんそう言ってきましたが

医学部受験生向けのものではあります。

ですが僕はこの参考書を医学部以外の難関大学を目指す方にもお勧めします

 

何百年分の過去問を解いてきた経験に基づくのですが

この参考書の問題、難関大学の二次試験で普通に出ます

 

特に難関大学の後期試験にめっちゃ出る

 

おそらく突飛な発想を用いる変則的な難問よりも

典型問題だけども解ける人が限られる難問の方が受験生を絞りやすいんだと思います

 

なので難関大学を目指す方には手に取ってみてほしいと思います

やる時期

別にいつやってもいいと思いますが

共通テスト終わってから初めて解き始めるというのは違うと思いますね

というか最後の1か月は新しい参考書や問題集に取り掛かるべきではないです

 

 

なので理想なのは共通テストに本格的に取り掛かる前に何周かしてある程度頭に叩き込んで

最後の1か月に過去問と並行して最後の詰めを行うイメージで行くといいと思います

 

具体的な使い方

最終的なゴールは

本書に掲載されている問題を解くことができ、なおかつ違う形で出題されても対応可能な状態

にもっていくこととします、そのために周回することを前提として

 

一周目

一周目が一番重要です

せっかく初めて見る問題なので全力でその問題と格闘してください

問題集を解くうえで一番楽しいところです、これまで培ってきた数学力を総動員して時間を決めて取り組んでください

 

  1. まず、ノートと鉛筆を用意します、解けなくても諦めないでチラッと問題文の下に書いてある「考え方」を読んで時間いっぱい格闘しましょう
  2. 自力で解けても解けなくても「解答」「解説」をじっくり読んで理解しましょう
  3. 類題をやる

という流れでザクザク解いていきましょう

 

ここで一番重要なプロセスは二番目の「解答」「解説」を理解する下りです

 

その問題の意味を踏まえて

 

問題の三要素

その解答はどういうものか

その解答の肝の部分はどこか?その問題において自分の足りない知識はなにか?

その解答はいつ使えるのか?

 

 

これを常に意識してください

僕は問題集に直接これらを書き込んで、速攻で復習できるようにしていました。

 

この問題の三要素の考え方はこちらの記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください

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因みに一問にかける時間は25分を意識してください

医学部の入試は平均するとだいたい100分で4題くらいです

したがって入試本番では25分で一問解かなくてはいけません

 

二周目以降

間違えた問題を中心に繰り返し解いていきましょう

 

そして、ここが僕が本書を好きな理由の一つなのですが

 

問題にはそれぞれ名前がついております

なので二周目としてペンを動かして解きなおす前に

一度間違えた問題の名前から先の問題の三要素を思い出すという作業を行ってください

 

この作業は時間もかかりませんし、机に向かう必要もありません

 

当たり前ですが、これを行ってから二周目に取り掛かるのとそうでないのとでは

二周目のパフォーマンスに大きな差が出ます

一度間違えた問題を理解したはずなのにまた解けないってしんどいですもんねw

 

解きなおすタイミングは自分が解けたかそうでなかったという結果共に記録しておくといいと思います

因みに僕はこんな感じで問題文の上にメモを取っていました

一度正解した問題もメンテナンスという意味で時間をおいてまた解いてみてください

 

 

まとめ

ここまで医学部攻略の数学の使い方、僕の評価などを解説してきました

 

振り返ってみると、安定して筆記の数学で点を取れるようになったのは一重にこの問題集を解いてどの典型問題が来ても解けるという自負があったのが大きいと思います

 

本当に名著でした

 

皆さんも是非本書を手に取ってみてください

 

 

ちょっと宣伝です。

こちらの記事では自身の受験・浪人経験をもとに書いた勉強法(暗記法)の全てを書き記しています。

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